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死に様データベース
《病死》 《1525年》 《2月》 《2日》 《享年68歳》


本願寺第9世。

兄順如が早世したため、
父蓮如の法嗣となって、
延徳8年(1489)、本願寺を継承した。

室町幕府管領細川政元との関係を、良好に保ち、
急成長した本願寺教団を、何とか統制しつつ、
大名間の抗争にも介入するなどしたが、
政元の横死後は、その統制に苦慮し、
政治介入もやめて、
教団の再編・強化に努めた。


実如はまた、教団の地位の上昇にも貢献し、
大永元年(1521)には、
後柏原天皇より、准門跡とされている。
圧倒的な存在感を放つ父蓮如の陰に隠れて、やや目立たないが、
実如が本願寺教団に果たした役割は、大きい。


大永5年(1525)正月中旬、
山科本願寺にて病臥した実如は、
2月2日暁七つ時(午前4時頃)、
呼吸が荒くなり、
六つ時(朝6時頃)、昏睡。
辰の刻(朝8時頃)、永眠。
68歳。


7日未の刻(午後2時頃)、葬儀。
各地より門徒たちが上洛して参列し、
その数は、数十万にものぼったという。
なかには、実如に殉じて、
切腹する者もあったというが、定かではない。
偉大な宗主の盛大な葬儀であったことには、違いない。



〔参考〕
『加能史料 戦国Ⅶ』 (石川県 2009)
『国史大辞典 第6巻(こま-しと)』 (吉川弘文館 1985)
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